サラリーマンの革靴の選び方(素材編)
革靴って蒸れる。夏はもちろん、冬も蒸れる。だから靴にお金をかけるのはもったいない。そう思っていませんか?
のねずみ男も、かつて同じ悩みを持っていました。
訪問先で靴を脱ぐことになったら?食事会でお座敷だったら?
足拭きシートや予備の靴下を持ち歩いたり、涙ぐましい努力をした時期もありました(w)
そんな悩みを持つ人に朗報です!
ガラス張りレザーではないカーフ(生後6ヶ月までの子牛から取った革)の靴を買ってください。
のねずみ男はこう思っていました。合皮は呼吸しないから蒸れるけど、革は全て呼吸するから蒸れない。革の靴を履いているのに蒸れるのは体質だ。もっと通気性を上げるためスリッポンにするか?など、勝手に迷宮入りしていたのです。
『犯人はお前だ!』
蒸れ蒸れの原因はガラス張りレザー(ガラスレザーとも呼ばれる)でした!
アッパーの革がガラス張りレザーだと蒸れるのです。
ガラス張りレザーとは、革を舐めした後、ガラスやホーローに貼り付けて乾かし、その銀面(革の表面)を平らにならすためサンドペーパーで擦り、合成樹脂で着色します。
革の堅牢さがアップするし、銀面の傷も目立たなくなるので歩留まりも良くなるのですが、革本来の持つ通気性を犠牲にしているのです。
気づかせてくれたのは、とあるブログ。
◯ーガルの靴は蒸れるとあったのです。
当時、のねずみ男の靴は全て◯ーガル。
しかも、全てガラス張りレザー…。
それから、1足づつ買い直しです。
効果覿面でした。カーフの革靴は蒸れにくいです。
でも、カーフって、生後6ヶ月以内の子牛の皮です。革を得るために、この世に生を受けても6ヶ月しか生きられないのです。
何度も何度も買い直してカーフの需要が増えると可哀想な子牛も増えるので、手に入れたカーフの靴は感謝の念を込めて大切に手入れをし、すり減ったらソールを張替えて長く履いていくことが、享受する側の誠意だと思います。